身体の歪み
'22.05.15こんにちは、院長の武田です!
本日は「身体の歪み」についてお話をしたいと思います。
現在通院されている患者様の中でも、
「骨盤の歪み」
「背骨の歪み」
などの、「身体の歪み」について悩んでいる方が多くいるように思います。
聞くところによると、以前通っていた整体院で
「骨盤が歪んでいるので直した方がいいですよ」
「足の長さが違うのが腰痛の原因なので治しましょう」
と言われたと言われる人が大半です。
しかし、「背骨のゆがみ」とはどのような意味でしょうか?
私も日々患者様とお話をしている際に「歪み」というキーワードをよく耳にしますが
「歪み」という言葉が一人歩きして
大きな誤解を生んでいるのではないかと思います。
本日は「身体の歪み」とは、どのような身体の状態なのか説明していきます。
この記事を、読んで頂く事により「身体の歪み」とはどのような理解して頂く事ができます。
●身体の歪みとは
当院でいう身体の歪みとは、
「筋のコンディション(筋の状態)不良が姿勢(骨配列)に影響がでた状態」
の事を言います。
(※骨自体の変形や関節部のトラブルが骨の配列や姿勢に表れる事もありますので、すべてが筋のコンディションというわけではありません。)
コンデションとは何か?大まかには
①筋肉に十分な柔軟性があるか(筋の緊張、こわばり)
②筋肉に十分な筋力があるか
という2つの状態が挙げられます。
●主動筋と拮抗筋の関係
関節を動かす時に筋肉は「主動筋」と「拮抗筋」の役割に分かれます。
・主動筋‥筋肉が縮んで関節運動が起きる時、主として関節運動を起こす筋肉の事
・拮抗筋‥主動筋と反対の動きをする筋肉
関節を動かす時、必ずこの「主動筋」と「拮抗筋」がセットとなって働きます。
肘を曲げる動きで例を挙げます。
主動筋である上腕前面の筋が縮み、
それと同時に拮抗筋である上腕後面の筋は弛緩する必要があります。
どちらの筋肉の動きが不十分でも動きは成立しません。
●“こわばり”のある人
では、「①筋肉に十分な柔軟性があるか(筋の緊張、こわばり)」とは
どのような状態の事をいうのでしょうか。
先ほどの肘を曲げる動きを例とし挙げます。
肘を曲げようと上腕前面の筋肉が縮まろうとしても、
上腕後面の筋肉に“こわばり”があったらいかがでしょうか。
いくら上腕前面の筋肉が曲げようとしても後面の筋肉の緊張で肘は曲げる事が困難です。
●“筋力がない”人とは
次に「②筋肉に十分な筋力があるか」とは、どのような状態でしょうか?
先ほどの肘を曲げる動きを例に挙げると
上腕後面に柔軟性があったとしても、前腕を持ち上げる上腕前面の筋力がなければ肘を曲げる事はできません。
●どうなると歪むの?
ではどのようにすると身体が歪むのでしょうか?
それは日常生活的に同じ動作や姿勢を繰り返す事により恒常的なストレスが加わり
身体が歪んでいくおです。
例えば
・いつも右足に重心をかけて立っている。
・悪い姿勢で椅子に座り勉強をする。
・鞄を右肩にかける。
・ボールを右手で投げる
などなど‥
といった同じ動作や姿勢を行っていると
・筋肉の長さ
・筋肉の収縮する強さ
・筋肉の硬さ
に影響を及ぼします。
これらの筋肉の状態が続くと「歪み」が生まれる可能性があります。
●歪むとどうなるの?
筋肉の長さ、強さ、硬さがある事により運動機能障害を引き起こす事があります。
また運動機能障害が起きる事により、運動パターンが変化する事もあり
それが悪い姿勢の習慣になる恐れがあります。
●実は誰でも歪んでいる
ここまでのお話だと
「身体の歪みは恐い‥」
「歪み直さないと‥」
と思われると思いますが
実は、誰でも大なり小なり身体の歪んでいます。
ただ、それが症状として現れているか、現れていないかの違いだけなのです。
●自分の身体と上手に付き合っていきましょう
当院に来院された患者様にこの様な話をすると
とても安心されます。
現代では「骨盤の歪み」「姿勢矯正」と言った言葉が一人歩きして
患者様の不安を煽っているように思います。
とは言うものの、症状がなくても放置する事は身体には良くありません。
定期的にメンテナンスをする事により身体の歪みをとる必要はあります。
●まとめ
・歪みとは、「筋肉のコンディション不良が姿勢に影響がでた状態」である。
・同じ姿勢や動作を繰り返す事により歪みが生まれる。
・歪みにより左右の筋肉の機能変化や姿勢の変化が現れる。
・症状がなくても歪んでいる人はいる。
・定期的にメンテナンスをする必要がある。
当院では、療養費施術以外にも併設する「つきよしスポーツ整体院」にて身体のコンディションの調整を行っております。
スポーツ愛好家の方以外にも、身体についてお困りお事がありましたらご相談ください。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。