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問診について

'22.05.27

こんにちは、院長の武田です。

当院では問診をする際に患者様の痛みの既往歴をしっかりと確認します。

その中でも特に患者様が病院で

「いつ」

「どこの」

「なんの検査を受けて」

「どんな診断だったか」

という情報はとても重要になります。

患者様の中には病院で画像診断を受けた際に

「レントゲンには異常がありません」

「検査では異常が見当たりませんでした」

と言われた為、話を割愛して話される患者様もいます。

しかし、その情報によって接骨院の施術方針が変わってくる事があります。

本日は、意外としらない病院での検査の目的についてお話します。

この記事を読んで頂く事により病院で何気なく行う検査の目的が知る事ができます。

また、その検査結果により症状とどのように向かいあったらいいかを知る事ができます。

〇検査の目的とは…

「病院にいくとレントゲンばかりとられる…」

よく患者様がそのように漏らされます。

お医者様によってどのような意図で検査の指示を出すかは分かりませんが

その検査からどんな情報が分かるか想像してみた事がありますか?

それぞれの検査の特徴について以下のようにまとめてみました。

例えば、レントゲン検査の場合、

骨や石は白く映りますが、筋肉などの損傷の診断は難しく、靭帯は映らないという特徴があります。

足関節捻挫で言えば、まず骨折を疑うため足の骨の検査をすると考えられます。


〇検査に異常がなかった場合

検査とは患者様の負担にならない様に進められます。

よって運動器疾患の場合は簡易的に行えるレントゲンを優先的に撮ると思われます。

熊本大学の山下康行先生も医師向けに

「画像の診断オーダーの押さえておきたいポイントとして」として以下のように勧めています。

すべてのお医者様が、このようなオーダーで行うかは分かりませんが

少なくともレントゲンで異常がない場合は

経過をみて改善されなければMRIなどの検査も検討して

お医者様に相談する事も大切かもしれません。


〇検査の精度について…

現在の医療機関の検査の精度について腰痛を例に挙げてお話をします。

かつて1992年に海外の報告では原因のわからない腰痛(非特異的腰痛)は全体の85%もあると言われていました。(Deyo RA, et.al.1992)

しかし、2015年4月~5月に山口県で320名の患者を対象に大規模な腰痛症の実態調査が行われました。

調査方法は自己問診票を記入していただき、各病院の整形外科医がX線検査、神経学的検査、身体的検査を行いました。

その結果、

原因の分かる腰痛(特異性腰痛)と診断されたのは250名(78%)

原因の分からない腰痛(非特異性腰痛)は70名(22%)

という結果でした。

かつては、85%の腰痛の原因は分からいとされていましたが

現在の日本の医療では78%が原因が分かるようになったそうです。


〇接骨院の役割

上記で述べた山口県で行われた調査の詳細が以下のようになります。

特異的腰痛の上位の「腰椎椎間関節性」「腰筋膜性」「腰椎椎間板性」は

いずれも機能的腰椎症(レントゲンでは映らない腰痛)に分類されます。

これらの症状は身体機能の低下により関節に負担がかかり症状が出現するケースがあるので

適切な運動療法が必要となります。

接骨院では、病院のように専門的な検査を行う事はできませんが

運動学や機能解剖学をもとに身体の機能評価を行います。

怪我の施術と並行して、日常生活指導を行い早期の社会復帰を目指していきます。

〇つきよし接骨院ができる事

当院では、まず初めの問診で患者様の患部の既往歴を丁寧にお伺いします。

患者様から教えて頂く情報の一つ一つを総合的に評価して施術方針を立てていきます。

(診断をする事はできませんので、もしもの場合は対診をすすめる事もあります。)

また、当院では施術に加えて原因が機能低下による症状だと判断した場合は

患者様の体力レベルに応じてオーダーメイドで運動療法のプログラムを作製します。

私は柔道整復師に加えてスポーツトレーナーの資格も取得しているので

運動療法には自信があります。

〇まとめ

・病院の検査結果は異常がなくてもその情報は重要な情報になりうる。

・検査には得意と不得意があるので、検査の特性を理解する。

・検査でわからない症状の中には機能低下によって引き起る症状もある。

・つきよし接骨院は整体院も併設しているので機能的腰痛の施術を行う事ができる。

いかがでしたでしょうか?

日々の何気ない情報が施術の中で重要な要素になりえる事があります。

当院では、予約優先制で一人ひとりの患者様に寄り添う施術を心がけています。

一度身体の不調がありましたら、ご相談ください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。