実は恐い『足関節捻挫』の話
'22.09.30こんにちは、院長の武田です。
みなさんは足を捻挫した事がありますか?
足関節捻挫の発生頻度は、1日当たり1万人に1人の割合で発生していると言われます。
瑞浪市の人口は約3、77万人と言われているので
1日当たり3~4人の割合で発生している事になります。
そんなに発生頻度が多いはずの足関節捻挫ですが
病院や接骨院に受診する人は少ないようです…
本日は「実は放置すると危ない足関節捻挫の話」をしていきたいと思います。
このブログを読んで頂くと
足関節捻挫の放置する事の危険性をわかって頂けると思います。
1、足関節捻挫とは
足関節捻挫とは、スポーツ中や階段などで踏み外した際に
足関節を支えている靭帯や関節包を捻ってしまった事をいいます。
足関節捻挫には「内返し捻挫」と「外返し捻挫」の2種類があります。
その中でも「内返し捻挫」が圧倒的に発生頻度が高いと言われています。
内返し捻挫では、「前距腓靭帯」の損傷がとても多いとされています。
本日はこの靭帯を損傷してしまう事によって、起こりうるリスクについて説明していきます。
2、足関節捻挫を放置する危険性について
靭帯を損傷して適切に処置をしないと体の内側でどのような事がおきるでしょうか?
2018年に出された、足関節内反捻挫の診断、治療、予防についてのガイドラインによると
・足関節の背屈制限
・固有受容器の低下
・姿勢コントロール・バランスの不良
の危険性があると言われています。
足関節を捻挫すると…
「足関節を捻ると癖になる。」
「足関節捻挫をすると靭帯が伸びてしまう」
と言われますが、
これらは足関節捻挫を放置した結果、機能障害が引き起こしたものだと考えられます。
3、これらの機能障害を残すと身体にどのような影響がでてくるでしょうか?
同じく足関節内反捻挫の診断、治療、予防についてのガイドラインによると
・1~4年の追跡調査では、5~46%の患者がまだ痛みあり、3~34%の患者が捻挫の再発を経験、33~55%の患者が不安定性ある
・前方インピンジメントの臨床的徴候 25%
・LASを受傷した人の最大40%が慢性足関節不安定症を発症
・予後因子のいくつかは神経筋に由来するため、理学療法はLAS後の身体障害を改善し、慢性足関節不安定症への進行を予防するのに役立つかもしれない。
足部の機能低下により、足関節が不安定なりこれらの症状がでてくると報告があります。
足関節捻挫だと安易に考えるのは危険かもしれません。
4、痛み止めは有効なのか
痛みがなかなか引かない場合に痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬、NSAIDs)を飲む方は多いのではないでしょうか?
近年では、自然治癒力抑制したり、遅らせたりする可能性があると言われています。
痛みが引かないの痛み止めで誤魔化すのはかえって痛みを長引かせてしまう恐れがあります。
5、適切な処置をしましょう
それではどうすればいいのでしょうか?
それはズバリ…
「専門の医療機関に受診しましょう!」です。
というのも一言で足関節捻挫と言っても
・足関節外果骨折
・第5中足骨基底部骨折
・二分靭帯損傷
・前下脛腓靭帯損傷
・腓骨筋腱脱臼
などなど、足首以外にも隣接する関節や骨を傷つけている可能性があるからです。
足関節や足部は複数の靭帯や関節で構成されています
一つ一つの症状によって固定方法が違うため、適切な鑑別が必要になります。
当院では、事前にお電話を頂ければ待ち時間なくご案内する事が出来ます。
辛い痛みの際は長く待合室で待つのはつらいですよね。
また治療においても
骨折の治療期間を40%短縮する事ができると言われている
LIPUS(低出力パルス超音波)を完備しております。
この治療器は、骨折だけでなく靭帯損傷にも効果があります。
通常より早く患部の回復をする事ができるので、早く良くなりたい方にはおススメの治療器です。
足関節捻挫とは、外傷の中でも頻繁に起こりうる障害の一つです。
しかしその一方、安易に考えている方が多くそのまま放置される方がとても多い障害の一つです。
適切に処置をする事により、安心して生活をする事が出来ます。
些細な事でも結構ですので、気になる事があれば一度お問合せください。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。